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今月19日未明参議院本会議で、国民の怒号の中安全保障関連法案が可決成立しました。戦後70年の
節目に、自衛隊が現首相の言う「わが軍」に変貌を遂げた歴史的瞬間を、我々は目撃したのでしょう
か。幼稚な屁理屈で、憲法解釈をねじ曲げてまで貫き通した米国への忠義の精神、ある意味立派で
す。集団的自衛権の「集団」とはおそらく、米国のみを指すのでしょう。同盟国との約束のため自国
民に犠牲を強いるこの態度、見事な「お・も・て・な・し」です。まあ、米国が日本を同等のパート
ナーと思っているかは別の話ですが。同時期スイス・ジュネーブでの国連人権理事会で、沖縄県知事
は米軍基地が集中する沖縄の現状を「人権侵害である」と訴え、北朝鮮による拉致被害者家族はパネ
リストとして出席、事件の早期解決を求めました。この事実は国民が日本政府を見限った象徴と言え
ます。もう政府はアテにしない、自分達が直接国際社会に発信するしかない!と考えたから動いたの
です。集団的自衛権、原発再稼働、マイナンバー制度等、自国民の顔を見ず米国の顔色を窺いながら
揉み手を繰り返す日本政府。「美しい国、日本」ではなく「恥ずかしい国、日本」へ邁進していま
す。背を向ける自国民と対米従属のはざまで、この国はどこへ向かうのでしょう。